24時間計画換気

建築基準法では、24時間換気設備の設置が義務付けられています。原則として、換気回数0.5回/h以上の換気が必要とされています。
言い換えれば、2時間に1回、部屋の空気を入れ替えることです。

建築基準法の24時間換気は、シックハウス対策(ホルムアルデヒドの排出)のためなので、本来の換気の目的とは少し違います。ここで本来の換気の目的を整理してみます。

※住まいの換気の本来の目的

①一酸化炭素・二酸化炭素や有害物質を除去する。
②臭いや水蒸気(湿気)を除去する。
③結露を防いで、カビやダニの発生を抑制する。
④汚染空気をひとところに滞留させない。
⑤夏の熱気や熱溜りを解消させる。
⑥ほこりや粉塵を室外に排出する。
⑦衛生的で快適な室内環境を確保する。

※換気方式の種類

●第一種換気   機械給気・機械排気 ※熱交換型換気システムはこの方式が一般的です。

●第二種換気   機械給気・自然排気 ※無菌室やクリーンルームなどに利用されます。

●第三種換気   自然給気・機械排気 ※住宅では、最も一般的な換気方法です。

●第四種換気   自然給気・自然排気 ※室内外の温度差や風がない場合は換気しません。

※熱交換型換気システムには主に次の二種類があります。

〇顕熱交換型   室外へ排気する空気から熱のみを回収、水蒸気(湿気)は排気する。

〇全熱交換型   室外へ排気する空気から熱のみでなく、水蒸気(湿気)も回収する。

※第三種換気の換気方法には主に次の二種類があります。
〇局所排気型   壁や天井から直接排気するパイプファン換気扇が一般的です。

〇セントラル型  数本のダクトを這わせて主装置よりまとめて排気する方法です。

※熱交換型第一種換気のメリット・デメリット

〇熱交換された空気は冬暖かく、夏はひんやりしている。
〇エネルギーが循環(熱交換率70%~)するので省エネ効果が期待できる。
〇熱交換率を維持するためには、まめなメンテナンスが必要。
〇新鮮空気の取入れ口及びフィルターまでのダクト内の汚染。
〇熱交換器やダクト内の結露や汚染空気の再リターンの問題。
〇イニシャルコストは最も高い。
〇顕熱交換型では、特に冬季の過乾燥の問題。
〇全熱交換型では、臭気まで交換することがある。

※局所排気型(パイプファン式)第三種換気

〇外の風の影響を受け換気量が不安定。逆流することもある。
〇室内レンジフードの影響を受け換気量が不安定。
〇気密レベルが高くなると換気量が落ちる。
〇ファンが数個必要になるので換気のバランスが難しい。
〇メンテンナンスの必要がほとんどない。
〇イニシャルコストは最も安い。

※セントラル型(ダクト式)第三種換気

〇外の風や室内レンジフードの影響は受けない。
〇気密レベルが高くないと計画的な換気が期待できない。
〇多少のメンテナンスは必要となる。
〇イニシャルコストは、ダクト工事が必要なので少し高い。
〇ランニングコストは、直流タイプであれば安い。

※高気密高断熱工法(外断熱工法)におすすめの換気方法

高気密の家でないと、換気の本来の目的を果たすことはできません。 24時間計画換気 隙間だらけの家だと、換気扇廻りの空気のみが排気され(ショートサーキット)、汚れた・湿気た空気が滞留します。気密をしっかりとって、新鮮空気が入るところと、汚染空気が出るところを明確にし、家の中に空気の道をつくり、計画的な換気を実現させ、室内空気を常に新鮮に保ちます。多種多様な換気装置がありますが、それぞれ長所・欠点があります。また、換気経路の計画においても、臭いが居室に廻らないようにするなどの注意が必要です。高気密高断熱住宅の場合、一般的にはセントラル型(ダクト式)第三種換気が適していますが、いろいろな条件により他の換気方法が良い場合もあります。

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