『高気密の家なんか息苦しい!風通しが良い家でなければ…!』とよく言われます。
昔の日本家屋は“すき間”だらけでした。日本の住宅の窓が、アルミサッシに変わり始めたのが50年程前。その頃から合板やグラスウール断熱材などが普及し、住宅の中気密化が進行してきました。しかし換気については、最近までほとんど無視されていました。


『せめて家の中だけでもいい空気環境で過ごしたい!』
昔の暑い夏は打ち水をすることで涼を求めることができましたが、最近では地球温暖化やヒートアイランド現象、車の排気ガスやエアコンの室外機等の影響で、特に都市部の夏の環境が悪化しています。窓を開けることもできません。
比較的季節の良い春でも、花粉・黄砂・PM2.5などが飛来してきます。
それに対処するには、窓を閉めたままでも快適に過ごせる家に…!それこそ高気密・高断熱の外断熱住宅です。決して勘違いしないでください。風通しが良い家を否定しているのではありません。季節の良い時は、窓を思いっきり開けて生活してください。ただ、寒い時、暑い時、湿気の多い時、花粉・黄砂・PM2.5が飛来している時は、窓を閉めて換気装置やエアコンの力を借りて、室内を快適な環境にすることが現実的ではないでしょうか…!
2. 隙間風を防止する
3. 冷気・暖気を逃がさず断熱性を維持
5. 防音効果を高める
6. 花粉やホコリを室内に入れない
(実質床面積1㎡あたりに、隙間がどれほどあるかを表す数値です)
[C値:cm2/m2] = [建物の隙間の総面積:cm2] ÷ [実質延べ床面積]
※数値が小さいほど、気密性能が高いことになります。


※気密測定は、気密断熱工事の完了後、給気口や電気配線の貫通部等の開口を簡易発泡ウレタンや気密テープ補修を完了させた状態で実施するのが望ましい。しかし、エアコンは建物完成後に取付ける場合が多いので、スリーブの開口部分の気密補修は特に注意が必要です。
※開口のウレタン・気密テープでの補修