ハイブリッド換気システム

夏涼しく冬暖かい、温度差のない、きれいな空気の中で、快適に暮らしたい。しかし、イニシャルコストもランニングコストも抑えたい。そしてメンテナンスにも手間や費用はかけたくない…!
外断熱住宅は、夏涼しく冬暖かいといっても、冷暖房なしでは、そうはなりません。エアコン一つでも、能力次第で家中が快適になりますが、1階と2階、冷暖房している部屋とそうでない部屋とでは多少の温度差が生じます。
それを少しでも解消し、かつ極力コストをかけない方法が『ハイブリッド換気システム』です。
外断熱住宅の換気設計は、冷暖房計画も一緒に検討しなくてはなりません。もちろん、立地条件及び建物の規模・形状・向きによって、また家族構成・生活スタイルなども重要な要素です。いずれにせよ、換気を簡単に考えてはなりません。
すべてのお施主様におすすめできるとは限りませんが、是非一度ご検討されてはいかがでしょうか…!是非ご相談ください。

ぜひ参考にされてみてください。
ハイブリッド換気システム

●ハイブリッド換気システムのポイント

①1階床下と居室部分との換気経路の分離

1階床下部分の基礎コンクリートからは、特に施工後数年間は多量の水蒸気が発生します。また工事中の雨水の侵入によって、土台・大引き・床合板などが多量の水分を含んでいることもあります。基礎断熱の一般的な第三種換気の場合、床下に排気ダクトを1~2本転がし換気します。しかしダクトの位置によっては、ショートサーキットをおこし、湿気た空気が滞留するところが発生します。そういったところで、カビが発生することがあります。

  • それを防ぐには…!
  • 〇工事中の雨水の侵入を防ぐ
  • 〇雨水が侵入した場合は、よく乾かす。
  • 〇工事中も換気をする。
  • 〇床下の排気ダクトを四方に設置する。
  • 〇竣工後の数年間は床下の換気量を多くする。
ハイブリッド換気システム
②第三種換気と第一種換気(全熱交換)の併用
一棟の家をまるごと熱交換タイプの第一種換気を採用する場合、臭いが廻る・汚染空気が再リターンする・新鮮空気の取入れ口及びフィルターまでのダクト内が汚れる等の問題があります。また熱交換効率の低下の問題も生じます。
●第三種換気ゾーン       ※総換気量の約60~70%
トイレ・洗面所・クローゼット・台所等から発生する臭いや水蒸気及び汚染空気は、第三種換気で無理なく排気します。新鮮空気は、LDや主寝室などのエアコンを配置している部屋から取り入れます。
●第一種換気(熱交換)ゾーン  ※総換気量の約30~40%
家の中で最もきれいな空気を回収して、新鮮空気と熱交換して、エアコンのない居室に供給します。新鮮空気の給気口は、バルコニー上部などのメンテナンスがしやすい場所に設置し、フィルターや熱交換機もメンテナンスがしやすい場所に設置します。家全体の換気量の3分の1程度に抑えるので、ゆっくり無理なく運転できます。そのため、設計値以上の熱交換効率が期待できます。
※高温多湿の夏、乾燥する冬の気候の日本では、湿度調整が重要なので、水蒸気(湿気)も交換する全熱交換が適しています。顕熱交換の場合、冬は熱のみが交換され水蒸気は排出されるので、乾燥が進行します。夏は、せっかくエアコンで除湿した空気を排出し、湿気た空気が次から次に供給されるので、結局エネルギーの無駄遣いになります。
※ハイブリッド換気システムの場合、システムが床下・第三種・第一種と3台のシステムが必要になります。建物の規模が小さい場合は、床下は居室の第三種と兼ねても良いが、床下のダクトは、最低4本は確保したが良いでしょう。気になるのは、電気代ですが、全てDCモーター(直流)なので、電気代は3台合わせても、月に数百円で収まります。